お米は空気や水分に触れると風味が劣化したり、虫が発生したりして品質が低下してしまいます。美味しく保存するには「直射日光と高温・多湿を避ける」ことが大切ですが、一般のご家庭ではキッチンや納戸に保管することが多いでしょう。お米の保存に比較的適している環境とは言え、温度や湿度はまちまちですから、長期間保存していると少しずつ劣化してしまいます。
できるだけその影響を最小限に抑えるためには、お米の表面を守ってくれるぬか層(種皮・果皮)を剝がさないこと。つまり、玄米のまま保存するのがベストなのです。
玄米のもうひとつの大きなメリットは、良質なお米をお手頃価格で購入できることです。精米するのにも当然手間がかかっていますから、そのコストは販売価格に反映されます。玄米であればその手間がかかっていない分、白米よりもお安く提供することが可能です。
精米するひと手間は発生しますが、美味しさが長期間キープでき、価格も抑えられるということでコストパフォーマンスの高い購入方法だと言えます。メリットがたくさんの玄米ライフを、是非あなたも始めてみてください。
直射日光が当たらず、風通しの良い冷暗所に保存しましょう。一般のご家庭で言うと、キッチンの棚の上や、納戸などがおすすめです。
逆に避けて欲しいのは、シンクの下。大きな引き出しがあるので保管に便利ではあるのですが、湿気がこもりやすいためお米の保管場所には適していません。
冷蔵庫で保管するパターンも有りますが、常温に出したときに結露しやすく、そこからカビが発生することもあるため注意が必要です。
もちろん玄米のままでも食べられますが、白米にしたい場合はコイン精米機を使って精米します。コイン精米機はスーパーや農協、ホームセンターなどに併設されていることも多いので、探してみてください。
市販のお米は玄米と白米の2種類しか選べないことが多いですが、玄米で購入すれば精米の加減(7分付き、5分付きなど)が選べますので、是非試してみてください。栄養価の高い玄米を食べたいけれど、どうも味が苦手…という方にも、7分付き、5分付きのお米はおすすめです。
玄米で炊く場合は、夏場は2~3時間、冬場は5~6時間以上浸水してから炊きましょう。玄米は米糠で覆われている分、白米よりも水が浸透しにくいためです。浸水が不十分だと芯の残った硬い食感になってしまうので、しっかり時間を置きましょう。
白米の場合は炊飯器で炊く方が多いと思いますので、いつも通りの方法で炊いてください。炊飯後は速やかに蓋を開けて、切るように混ぜましょう。余分な蒸気を飛ばすことでお米がべチャッとするのを防ぎ、粒の立ったふっくら美味しいご飯に仕上げられます。